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​hanzawagama
榛沢窯

師である小山富士夫先生の元から独立を考え、探し求めた窯を据える場所。

そんな時に訪れたのは文楽を長く伝える山里らしい風景の美しい村だった。

田畑が広がる道の奥には竹林があり、

竹林のトンネルを抜けると行き止まりだった。

林をさらに分け入ると、東に遠く恵那山が見えた。

なぜか幼少期の頃を思い出した私は、懐かしさを覚えた。​

「ここだ」​​

こうして榛沢窯は始まった。

     

​                       近藤精宏

~clay~

主に美濃の山から掘ってきた粘土を自分の手足で砕き、練っている。

自然の土は焼きあがると様々な表情がみられる。

​釉薬~glaze~

草木の灰・長石を主にする釉薬を作ることでそれぞれの草木の特徴が作品に表れる。

​薪の炎の入り方によっても溶け方が変わり作品の風合いの決め手となる。

​窯~kiln~

開窯当初から登り窯・穴窯・蛇窯を目指し築窯し、すべての作品が薪を使って焼成している。

​薪の状態、気温、湿度によって燃焼具合が毎回違ってくるため作品も一つとして同じものがなく個性が際立つのが特徴。

​自然が生み出す風合いには感心を覚える。

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